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活き活きPC&園芸三昧

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April 11, 2025
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カテゴリ:天文
 1.メシエ51:子持ち銀河 

  春は銀河、M51銀河を撮影しなくては終われません。このところ銀河は焦点距離2,700mmのSkyMAX180で撮影していましたが、今回は、焦点距離 1,480mmの鏡筒で撮影を試みてみました。



  撮影の様子や画像処理などを下の動画にまとめています。


              M51銀河の撮影と画像処理(写真をクリックすると動画へ飛びます)





 2.M51銀河の撮影結果 


  撮影は、2025/4/7に行いました。 鏡筒は屈折鏡筒のTAKAHASHI TSA-120( f=900mm)に専用エクステンダーED1.5xを使って行ないました(最終 f=1,480mm)。シーイングは、お月様が上弦の月を一日越えたところなのであまり良くはありませんでした。

  最終画像が下の写真です。



                         M51銀河の最終画像
  撮影日:2025/4/7。 撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:TAKAHASHI TSA-120 (f=900mm) + エクステンダーED1.5x (最終f=1,480mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi533MC Pro (Gain: 250、冷却:-10℃)。フィルター:無し。ガイド:AstroStreet社オフアキシスガイダー。オートガイド:ASiair Plusを使用。ガイドカメラ:ASi220MM Mini。300秒露光で合計34フレーム撮影(総露光時間:2時間50分)。ダーク:5コマ、フラット:20コマ、バイアス:50コマ。画像処理:34フレームのライトフレームをPixInsightで処理(FBPP, GraXpert, CC, HT, BXT, NXT, CT)。


  露光時間5分で34コマ撮影しました。結果は、焦点距離2,700mmのSkyMAX180と遜色ない良い結果でした。




 3.あとがき 

  実は、同じ機材を使って2025/3/25に撮影を行っていました。月明かりも無くシーイングも申し分なく何の支障も感じずに撮影を実行できました。ところが、ライブスタックの画像を見ると銀河の姿が何となく薄いのです。ASiairの標準機能である自動保存されているライトフレームを見てみるとやはり銀河が極端に薄くしか写っていません。画像処理後の画像を見るとこれも何となく解像度が良くありません。これが焦点距離1,500mmの鏡筒と1インチセンサーのカメラの実力なのかと納得しようと思いましたが、何か腑に落ちません。昨年18㎝マクストフ鏡筒で撮影した画像の解像度とも差が大きすぎます。

  納得できなかったので、上弦の月を越えた月明かりの中で再撮影をおこないました。それが上記の画像であり、2025/3/25撮影の画像は下の画像です。


                    2025/3/25撮影のM51銀河

  撮影日:2025/3/25。撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:TAKAHASHI TSA-120 (f=900mm) + エクステンダーED1.5x (最終f=1,480mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi533MC Pro (Gain: 250、冷却:-10℃)。フィルター:2" Kenko ASTRO LPR Type2。ガイド:AstroStreet社オフアキシスガイダー。オートガイド:ASiair Plusを使用。ガイドカメラ:ASi220MM Mini。300秒露光で合計34フレーム撮影(総露光時間:2時間50分)。ダーク:5コマ、フラット:20コマ、バイアス:50コマ。画像処理:34フレームのライトフレームをPixInsightで処理(FBPP, GraXpert, CC, HT, BXT, NXT, CT)。





  2025/3/25と、2025/4/07撮影の画像を比べてみると明らかに2025/3/25の画像は貧弱です。では、ライブスタック像とライトフレームの画像の違いはどうなのでしょう。それぞれの比較をおこなってみます。

  まずライブスタック画像です。撮影をしながら2025/3/25はライブスタック画像が薄く感じていました。2025/4/07撮影時のライブスタック画像はあきらかに銀河が良く写っています。



                  2025/3/25と2025/4/7撮影のライブスタック画像の比較



  次にライトフレームの写りを比較してみます。


                  2025/3/25と2025/4/7撮影のライトフレーム画像の比較



  2025/3/25撮影のワンショットは銀河が極端に薄くしか映っていません。2025/4/07のものとは大きく差があります。



  2025/3/25に撮影を始めた時は北極星も良く確認できたし、空の星々の輝きも通常と思えていました。ところが、ライブスタック像がショボいし、翌日の画像処理画像を見た時はがっかりしました。再撮影をして、TSA-120鏡筒と18㎝マクストフ鏡筒のM51銀河の画像が同等に解像していることが確認できてホッとしています。TSA-120鏡筒を使用する方がガイド星が圧倒的に見つかりやすいので、今後はTSA-120を多用しようと考えています。


  撮影を開始する際、撮影にふさわしい空の状態を的確に把握する術を会得することが、今後の課題です。



【追記 2025/5/5】

  フィルターの装着はフィルタードロワーを使っています。通常はKenko ASTRO LPR Type2の光害カットフィルターを装着していますが、そのフィルターを他の鏡筒で使おうと思いフィルタードロワーを抜いてみると、何とフィルターが無い状態でした。

  これで全てが解決しました。2025/3/25 と 2025/4/7 の写りの違いはシーイングの違いではなく、光害カットフィルターの有り、無しの違いであったのです。このことが明らかになりましたので、2025/4/7の撮影の写真の説明の欄は訂正させていただきました。
















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Last updated  May 5, 2025 08:50:17 PM
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