幻想華の記憶
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海馬の残片
深海に眠る
我が想いの数々
口を開けば嘘になる
想い留めれば
真実は永遠に封鎖されて行く
腐敗を生むだけならば
そんな残片は欲しくない
追いすがる事も無く
見送る背中に
切れぬカルマ
何が違うの
教えて
何が閉ざすの
答えて
何が彷徨うの
これが宿業と言うならば
留めた海馬を
自らの力で壊してしまいたい
記憶の残片は
何時しか脳の一部と化して
何事も無かったように
ありきたりな人生の
縮図に呑まれてしまう
足掻いて
もがいて
時は残酷に
拾い集めた記憶を拭ってしまう
溢れる涙も
やがては乾き
小さな小さな悟りの前に跪く
払えぬ記憶に
暗示をかけて
得た教訓だけが心を支配させていく
もう二度と追わぬように
もう二度と抗わないように
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幻想華〜Eiliの 迫り来るもの の呼応詩
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https://suno.com/song/41b86369-f4c1-4ddc-979b-9a51e406717d
https://suno.com/song/56234146-79e1-444b-85ac-f6359c8ecbd6
PS
20年位前の「迫り来るもの」に対する呼応詩として幻想華さんから頂いた詩を音楽にしてみました。