将棋連盟会長に清水市代・女流七段が就任することになった。
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日本将棋連盟は6日、東京都内で通常総会と理事会を開き、任期満了で退任した羽生善治会長の後任に清水市代女流七段を選んだ。任期は2年。清水新会長は女流棋士で、棋士でない女性が会長に就くのは初めて。
将棋界には棋士と女流棋士の2種のプロ資格があり、棋士になった女性はまだいない。将棋連盟の会長職は、大山康晴十五世名人や中原誠名誉王座、谷川浩司十七世名人らトップ棋士が務めるのが慣例となってきただけに、棋士でない清水女流七段が就くのは異例の人事となる。清水新会長は記者会見で「(女性である自身が会長に選ばれたことは)将棋界にとっては挑戦。(女性会長が)私が最初で最後にはならないように、今後の女性、女流棋士の活躍が望まれる」と語った。
会長職と対局の二足のわらじで多忙を極めた羽生前会長は1期2年での退任となった。任期中は、東西将棋会館の移転をはじめ将棋連盟創立100周年事業を主導した。現在進行中の王座戦挑戦者決定トーナメントではベスト4に進出し、藤井聡太王座への挑戦まであと2勝としている。この日の総会後、報道陣の取材に応じた羽生前会長は「棋士として活躍できるように、初心にかえって対局に臨みたい」と話した。
清水新会長は1969年生まれ、東京都東村山市出身。85年に女流棋士デビュー、96年には当時4つあった全ての女流タイトルを独占した。女流タイトル獲得は歴代2位の43期を誇り、クイーン名人など4つの永世称号を保持する。2017年には女性として初めて日本将棋連盟常務理事に就いた。
この日の総会では、女流最高位タイトル「白玲」を通算5期獲得した女流棋士へ棋士になる権利を与える制度案が、過半数の賛成で可決された。女流棋戦の実績のみで棋士へのルートを設ける制度は初めて。白玲3期の西山朋佳女流二冠は、最短2年で条件を満たす。
清水会長以外の棋士の常勤理事は次の通り。▽脇謙二九段、森下卓九段、糸谷哲郎八段、千葉幸生七段、片上大輔七段、瀬川晶司六段