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![]() 「あ。あった。これ。」 すぐさま指でトン。…けれども…。 耀司、 「え…???…うそ。」 何度コールしても…。 耀司、顔を凹ませて、 「師長~~~~。」 宮前、電話には…。丁度、朝の…。忙しい時間帯。 一度切ってはまた。…けれども…。耀司。天井に頭を。 「あ~~~ん。」 数秒…。耀司、深呼吸をして。そして…またスマホを。あちらこちらをスワイプ。…けれども。 「う~~~ん。」 そして、自分自身に、 「慌てるな、慌てるな~~。」 そして、今度は、ラインを。…すると。目をキョロキョロと。 「…あ~~ん。って。いちかばちか~~~。」 そして、指をトン。 5回のコールで。 「…もしもし…???…高井戸さん…???」 耀司、いきなり鼓動が。 「あ。もしもし。高井戸です。いきなりの電話ですみません。」 「どうしました…???」 相手は、坂下麻友である。 耀司、スマホに、 「すみません。…実は。娘が。芙美花が、高熱で…。」 すくさまスマホから、 「何度あります…???」 耀司、スマホに。 「39度です。今、師長に電話したんですけど、全然、繋がらなくって。」 麻友、 「あぁ。師長は今日、夜勤明けなんです。多分、今の時間は。…で。娘さんは…、今。」 耀司、 「あ。はい。2階の自分の部屋で。動けない状況で…。」 「意識は…???」 その声に耀司、 「あ、はい。意識はしっかりと…。でも、凄くダルそうで。」 麻友、 「分かりました。すぐに伺います。とにかく、安静に。」 スマホを耳に耀司、 「あ、はい。分かりました。すみません。」 スマホから、 「いいえ。」 すぐさま通話は切れる。 耀司、スマホを手に。 「ふぅ~~~。」 30分後…。玄関にチャイム。 耀司、すぐさま、 「すみません。」 麻友、マスクをしたまま、 「いいえ。」 そして、 「娘さん、芙美花さん、2階…???」 耀司、コクリと。 「えぇ。」 「お邪魔します。」 麻友、すぐさま靴を脱いで、急いで2階に。 耀司、玄関のスニーカーを見て、 「…スニーカー。」 麻友、ドアをノック。 「失礼します。」 そして、ベッドへ。 眠っている芙美花。 グローブをしたままで麻友、体温計を…。そして…、検査キッドを。 耀司、 「どうですか…???」 数秒後。結果は…。 麻友、 「うん。陰性。」 高井戸に、 「コロナではありません。おそらく、インフル。」 芙美花、虚ろな目で。そして…。顔を横に。びっくりしたのだろう、 「…おかあさん…。」 そんな芙美花に麻友、微笑みながら、 「大丈夫、コロナじゃないから。」 芙美花、俄かに涙目に。 「おかあさん。」 麻友、芙美花に、微笑みながら、 「安心して。うん。」 芙美花、安心したのか涙目のままでニッコリと。 「ありがとう。」 麻友、 「38度9。うん。」 高井戸に。 「小まめに熱を測ってください。」 耀司、 「あ、はい。」 「熱はありますが、意識はハッキリとしています。」 麻友、芙美花に微笑みながら、 「薬、飲めそう…???」 芙美花、女性にコクリと。 麻友、微笑みながら、 「うん。OK。」 高井戸に、 「薬箱は。」 耀司、 「あ。」 芙美花、 「体温計が入っている箱。」 耀司、思わず、 「あ、あ~~。ははは。薬箱の中に、入ってたんだった。」 麻友、そんな高井戸にニコリとして。 「すみませんが、お願い出来ます…???…あ。それと。水も。」 耀司、コクリと。 「あ、はい。」 麻友、救急箱を受け取り、 「お借りします。」 そして…、中から。 「わお。さすが…。」 そして…。 「これこれ。」 救急箱の中には、万が一の市販薬がズラリと揃っていた。 麻友、芙美花を丁寧に、薬を飲める状態にして、 「これ飲んで。」 芙美花、薬を。そして…、水を。 麻友、そのまま芙美花をまた横に。 芙美花、 「おかあさん…、じゃ、ない…???」 その声に麻友、ニッコリと。 「ふふ。」 耀司、芙美花に、 「坂下さん。坂下麻友さん。」 すると芙美花、思い出したように、 「あ。あぁ。…うん。」 そして。 「ありがとうございます。」 麻友、ニッコリと。 「いいえ。」 そして麻友、高井戸に。 「熱が少し下がって、動けるようでしたら、すぐに受診、お願いします。」 その声に耀司、コクリと。 「あ、はい。分かりました。」 麻友、 「じゃ、私はこれで。」 麻友、ジャージ姿にコートを着たままで、マスクのまま。グローブをしたままで。 耀司、そんな坂下を見て、丁寧にお辞儀を。 「わざわざ、ご無理を言って。ありがとうございました。」 麻友、高井戸に微笑むように、 「いいえ。」 耀司、麻友に、 「お休みのところ…。」 麻友、そんな高井戸に、ニコリと。 「ふふ。」 顔を傾げて、 「確かに。電話で叩き起こされましたけど…。」 申し訳なさそうな顔をして耀司、深々と頭を下けて、 「申し訳ありません。」 すぐさま麻友、 「ははははは。ふふ。」 高井戸を見て、 「冗談よ、冗談。ふふふ。」 そして麻友、高井戸にお辞儀をして、 「では。失礼致します。」 芙美花、坂下に、横になったままで、 「ありがとうございました。」 そんな芙美花に麻友、振り向いて微笑みながら右手を振り、 「じゃあね。」 ![]() ママでいい…。 vol,300. 「大丈夫、コロナじゃないから。」芙美花、俄かに涙目に。「おかあさん。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.20 18:24:31
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