かれこれ長い付き合いのコミックで、今に至るまでずっと買い続けています。
ハロウィン時代からではあるんですが、この作者さんの少女漫画を描いていた頃から読んでたんですよ。
といっても「マイバースデイ」というところで掲載されていたので、それより古いものはさすがに…
なので緒方克己シリーズも読んでました。
こちらのコミックは実録もので、実在する霊能者が心霊に関するあれこれを解決していくといったものです。
はじめは本業はべつにあり、副業的な「霊能者」だったんですが、相談が増えすぎて職業霊能者となった次第。
こういった実録ものって、一回読んだら再度読む必要ってないんですが、このシリーズは「漫画」として面白いのもあるし、勉強になるからけっこう繰り返し読んでいるし、そのせいもあって手放せません。
ちなみに「視っちゃんシリーズ」も並行して買っていますとも。
わたし自身は霊感のレの字もなく、この霊能者さん玲子さんに相談したい!ってことはまったくないんですが、お会いしてみたいなぁという気持ちはありますよ。自分が民俗学とか歴史とか好きだからてのもあります。
「闇の検証」というシリーズもでていて、こちらは全部ではないがやはり持っていて、「なるほど」とおもいながら読んでいます。
霊感まったくないのに、なぜスピリチュアル系好きなのかが自分でもよくわからないし、なんで信じられるのかと言われると、ほんと…わかりません。
幽霊の存在を何から何まで信じ切っているわけではありませんが、いるだろうことは、なんとなくずっと子供のころから信じてました。
はっきり見たことなんてないのに、じつにふしぎ。
霊体験を一度もしてないってこともなくて、まあたぶん、それっぽいものは見ているし、「怖い」なと感じた何かしらは何度かありました。
といって、霊体験でひどい目にあったとか、それこそ生活に支障がでるようなことはまったくありません。
この漫画をよんで勉強になるのは「カルト」関係に対する受け取り方もです。
おどろくほど、たくさんのカルト系宗教が世間にはあるんだなとびっくりしましたし、そういうカルト詐欺も横行してる…
このあたりは身近にはないことなのですが、ないからってだまされないとは限らないですよね。
そうした詐欺に引っかからないよう、いくつかのモデルケースをこの漫画で学んでいるって感じでしょうか。
わたしは寺社仏閣にいくのも好きなんですが、だからといってスピリチュアル全般に傾倒しているわけでもありません。
なにしろ裕福ではないので、スピリチュアルに金を貢ぎまくる余裕はないのですよ…
それはさておき。
このシリーズはまず作者さん自身が体験したことからはじまります。
こういっては失礼ですが、ああした霊体験をしたことのある人ってけっこういるんじゃないでしょうか?
それがたまたま玲子さんに祓ってもらえた、という流れになっただけで。
でもそういう、言葉は悪いですが「ありがちな霊体験」から始まったからこそ、リアルだといえます。
はじめは玲子さんも「知識」がなく、よくわからない、といったまま解決していることが多かったですが、これが霊能者としての経験値を踏んだら、それこそもっと読者側に「わからない」まま解決したりするんですよねー
それがまたおもしろくもあり。
オカルト系の漫画でよくある儀式とか呪文とか、一切ありませんからね。
はたから見てるとなんもしてないように思われる…そんなやり方なんですよ。
ある意味でとてもリアルですし、安心感もあります。
ひとつだけ、「ブレスレット」だけは相談者に渡すこともありますが。
経験と知識を積んだせいか、相談も民俗学的なものになったりしてて、そこも興味深いです。
日本の神社やお寺、修験道などに対する歴史的知見も得られて、わたしとしてはほくほくです。
それにしても、世の人はいろんな霊体験してるんすね…わたしなんぞ金縛りにあったこともないですよ
心霊系のYouTubeも観てますが、まったく見えないですし感じないので、エンタメとして楽しめるっていう。
日本のホラーも好きですが、怖い感覚ってあんまないですしね。
「生き人形」だけがこわかったな、漫画では。
恐怖報告シリーズは、以前ほどコンスタンスには刊行されないのですが、それでも毎年夏になると、そろそろ新刊でないかなと楽しみにしています。
実録系の漫画で唯一買い続けている漫画ですもの。
「連載物」とはいえないので、どのコミックから読んでも問題はないかな。
実在する霊能者さんの話なので胡散臭がられるかもしれませんが、玲子さんの祓い方あっさりしてることもあって、あんまり胡散臭さは感じません。
カルト宗教に引っかからないための勉強にもなるので、機会があれば読んでみるといいかも。
絵柄は少女漫画家さんなのでべつだん怖くないですしね。
絵は初期の方が好きなんですが、まあこれは加齢もおありでしょう。
なんつっても長いシリーズですしね。