ドイツで小麦アレルギーやセリアック病のひとは本当に大変だと思う。
昨年の冬からのハウスシェアの同居人、サンちゃんは、
セリアック病というグルテンが腸の内壁に炎症を起こす免疫疾患を抱えている。
小麦アレルギーは体内に小麦がはいるとすぐに症状が出る繰り返し。
セリアック病はグルテンを消化するときにも痛みや下痢が表れるが、
長期にわたって腸壁が荒れるため、リンパ種等のガン化の可能性なども高いという。
セリアック病については
Wikiや
こちらをどうぞ。
サンちゃんは、2年くらい前にもしかしてと診断を受け、やっぱりということになったそうだ。
パンが主食の文化の中で、良くやっているなぁと思う。
ビールも飲めない(でもサンちゃんはワインが好き)。
ハウスシェアだから台所は一緒だし、時々一緒にご飯を食べたいと思う。
でも、ケーキとかご飯とか、普段私が作るものは一緒に食べられない。
日本食も大抵だめ(醤油やダシには、実は結構小麦が入っている)。
グルテンを使っている調理器具等もアウト。
毎日のことだから、いつもグルテンなしを作るのは私にも無理。
無理はしない。するとどこかで歪んで、うまくいかなくなる。
でも、時々小麦を使わないものを作る。
今回はチョコレートと卵だけでケーキを作った。
チョコレートも事前にきちんとチェック。
グルテンがもしかしたら微量含まれている可能性があります。
というのは大丈夫。
ドイツ語では、…
kann Spuren von Gluten enthaltenという。
この、"kann"というのが重要。
これは、工場内で小麦などが使われているので空気中に浮遊などしていて混ざる可能性があるけど、それは全体量の2%に留まりますというもの。
グルテンが微量含まれていますというのはだめ。
例えば、"Produkt enth?lt Spuren von..."
だと、たとえ微量でも含まれている量は確実に害になる量。
というわけで、チョコレートの包装紙をチェック。
ドイツは数年前からアレルギーに関する食品表示がきちんと義務づけられたので
その点は安心できるといっていた。
2005年からEU内ではそう義務づけられたらしい。
いつも使ってるボウルや泡立て器、その他色々、全部チェック。
さて。
焼けたぞ~食べるぞ~
…ではなく、焼いてから冷やして食べるタイプだったので
一日おいて、食べた。
うまかった。
次の日も、おなかが痛くならなかったサンちゃん。
よかった~(調理器具は洗っても、気がつかなかったりするからね)。
サンちゃんは、もうすぐシュトゥットガルトにお引っ越し。
ちょっとさみしくなるなぁ。
そして私は新しい同居人を捜さなくてはいけない。
また気の合う人が見つかるといいなぁ。
なむなむ…。
