南瓜とともに
台風も過ぎ(被害甚大だった地域の方に、お見舞い申し上げます)3連休も終わって夫が実家から帰ってきた。義父のお庭で採れた南瓜を持って。どうするの!この南瓜!と夫に問うと、「厚紙で目と口でも付けたらハロウィンぽくなるかな?」だって。もう、お父さんってば可愛いかよ!と杏がすかさず混ぜかえす。平和だわあ、我が家って。でも、平和が1番だ。南瓜と言えば、長野で一緒に働いていた先輩を思い出す。先輩は長男の嫁で、ご主人のお母さんと完全同居だった。数年前にお舅さんは亡くなったらしい。お姑さんは以前はお舅さんと畑をしていたが、連れ合い亡きあとは趣味程度にしか作物を作らない。毎年南瓜を作るらしく、秋になると大きな大きな南瓜がとれる。しかし、この南瓜がなぜかすごく美味しくないらしい。水分が多くてべちゃべちゃで、甘みも旨味もなくただ大きいだけ。先輩も奮闘して、天ぷらにしたり煮物にしたりお菓子にしてみたが、何にしたところで美味しくなくて、結局誰も食べないそうだ。先輩もお姑さんにやんわりと、「うちの土地には南瓜は合わないのかもしれませんねえ。もう来年は作るのやめましょうよ」と言うと、「そうだねぇ。あの南瓜は美味しくないから、もう来年は作るのを止めようか」とお姑さんも同意するそうだ。でも忘れてしまうのか、翌年また大きな不味い南瓜がなっているそうだ。「毎年毎年いい加減にして!年だから忘れちゃうのかな」と呆れる先輩だった。そのあと「沙絵子さん、いるならあげるよ」と言われたが、「お気持ちだけで」とお断りした。義父の庭産のこの南瓜たちはどうだろうか。ハロウィンが終わったら、ちょっと試してみようかな。にほんブログ村